「Ecoを考える」3限目:電力を貯蔵する蓄電池

先ず、電池には1次電池と2次電池の二種類があります。1次電池は使い切り使い捨ての乾電池の事を言います。
2次電池は充電を繰り返して使える電池の事です←蓄電池はこの2次電池になります。

 蓄電池の形式は リチウムイオン電池 、ニッケル水素電池 、鉛蓄電池 、NAS電池の4つに大きく分類されます。
 ○リチウムイオン電池 : 電気自動車 ・ プラグインハイブリッド車(PHV)・ 携帯電話 ・ 住宅(スマートハウス)
 ○ニッケル水素電池  :ハイブリッド車 ・ デジタルカメラ
 ○鉛 蓄 電 池  : 車などに使われている見慣れたバッテリー・ 住宅(スマートハウス)
 ○N A S 電 池  : メガソーラーや大規模風力発電の大量の電力を貯蔵する蓄電池施設として有力です。

 次に蓄電池をわかりやすく理解していだたく最初の一歩として、蓄電池と言えば自動車のプリウスなどのエコカーが身近な存在なので、ここで現在市販されているエコカーはどんな蓄電池が搭載されているのかちょっと調べてましました。
 ※ 電気自動車は、電気の充電だけで走行します。
 ※ プラグインハイブリッド車(PHV)は、先ず家庭用電源からプラグインして充電した電気で走ります。
   その電気がなくなると ガソリンを使って走ります。ハイブリッドなので走行状況に合わせてエンジンと
   モーターを効率よく使い低燃費走行ができます。
 ※ ハイブリッド車は、今街中でよく走っているプリウスなどのエコカーです。走行状況に合わせてエンジンと
   モーターを 効率よくガソリンを使い低燃費走行ができます。
●リチウムイオン電池を搭載している車は— 
 ・電気自動車の日産 リーフ
 ・プラグインハイブリッド(PHV)のトヨタ プリウスPHV
 ・ハイブリッドのトヨタ プリウスα7人乗りなど  
●ニッケル水素電池をと搭載している車は— 
 ・ハイブリッドのトヨタ プリウス、アクア、プリウスα5人乗り
 ・ハイブリッドのホンダ インサイト、フィット、フィットシャトルなど 
  この2種類の蓄電池搭載車の違いは、リチウムイオン電池車は電気で単独走行を可能にしています。
またニッケル水素電池車はガソリンエンジンとモーターを効率よく使うハイブリッドの混成走行車です。つまりリチウムイオン電池はニッケル水素電池よりパワーがあり、長時間使用可能なので、電気自動車はリチウムイオン電池に軍配があがりそうです。
そしてエコカーは今後徐々に、ニッケル水素電池からリチウムイオン電池搭載車にシフトしていくと思われます。
エコカー選びの際は、この点に興味を持ってみるといいですね。

 この流れで住宅のスマートハウスの蓄電池はリチウムイオン電池になるかと思いきや、ちょっと足踏み状態に陥っています。
なんとこのリチウムイオン電池は可燃性の電解液が詰まっているので、現行消防法では灯油や軽油と同じ「第4種第二石油類」の危険物になってしまいます。今の消防法のままでは簡単に家庭にリチウムイオン蓄電池を置くことは厳しい状況です。
この事は現在、経済産業省のスマートコミュニティの実証実験でリチウムイオン電池の安全性の評価基準の策定が大きな課題になっています。
とは言え、今年の住宅業界はスマートハウスを大々的に打ち出してします。大和ハウスはリチウムイオン蓄電池、積水ハウス・ミサワホーム・トヨタホームは鉛蓄電池です。
次回の4限目では住宅業界のこの点について書きたいと思います、またNAS電池についても触れたいと思います。 

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